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「支配」を「見守り」に、「隷属」を「上手な甘え」に変える
人間関係は思うようにはいきません。なぜなら、他の人の心は自分の心ではないからです。個人というのは、それぞれ別個の自我(ego)であり、その他者の心を支配することはできないのです。ですから、人間関係を改善しようと思ったら、先ずこの前提に立たなければ、なにも始まりません。

ところが多くの人が、この前提にすら気がつかないのです。相手が一方的に悪いと思っている。相手のせいで自分が苦しめられていると思っている。でもそうじゃないのです。

逆三角形(▽)を描いてみてください。上の辺の片方に位置するのが<私>、もう片方に位置するのが<相手>です。人間関係の今の状態は、下に突き出た頂点にあるのです。

この単純な図形は多くの示唆を与えてくれます。先ず相手か自分か、どちらかが変われば、人間関係も変わるということが解ります。逆に人間関係が変われば、人も変わるということが解ります。さらに、上辺のどちらか片方が消えれば、三角形は描けないということも解ります。

このような単純な理屈すら理解しようとしないのが人の心というものなのです。そこで、多くの人はどう考えるか? そもそも思いどおりにならないことなのに、「支配」を目論むのです。力で支配する、地位で支配する、権力で支配する、因習で支配する、わがままで支配する、敬わせて支配する、弱さを見せて支配する。

しかしそれでは「人間関係」の問題にフタをしただけで、問題に何も向き合ってはいません。中東革命が民主主義を実現するどころか、重しのフタを取った途端、宗派対立が表に噴き出し、泥沼の戦争状態に陥っているというのは、このことをよく表しています。

「支配」が一見うまくいってるように見えるのは、相手が「隷属」しているからです。でも「隷属」している以上は、そこに不満がマグマのように溜まっていく。夫が定年になった途端、妻が離婚を決意。退職金の分け前を貰ってさっさとオサラバする。熟年離婚の背景にあるものは、中東革命と一緒です。

さて、そうならないために、「支配」を「見守り」に、「隷属」を「上手な甘え」に変える努力をしてみましょう。これは、夫婦関係でも、親子関係でも、その他でもみな一緒です。

「支配」⇔「隷属」の関係と、「見守り」⇔「上手な甘え」の関係では、いったいどこがどう違うのでしょう。それは、相手の自我(ego)を認めているかどうかです。信頼しているかどうかです。前者は、基本的に認めない、後者は基本的に認める、という違いです。

さてそこで、もう一歩考えていただきたいのです。どちらが楽でしょう?「基本的に認める」という立場に立った方が、ずっと楽だということに気づきませんか? 余計な手出しをして心を煩わせることがないので、その分を自分のことに使うことができます。自分を磨くことにもっと集中できるじゃないですか。

もうお解りでしょう。「人間関係」の悩み、問題は、自分が作っているのだということに。