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宇宙の健全、身体の健康

これから書くような知識を、あの時に自分が持っていたら、死をまぬがれることは出来なかったにせよ、もっと違った展開になっていたかも知れません。いや、たとえ自分だけが知識を持っていたところで、本人も、医者も、医療関係者も、友人知人も、親戚も、マスコミも、ほぼ全部が現代の医療システムの中に埋没している状況下では、やはりどうにもならなかったことでしょう。

 

あの日あの時、カミさんの癌死という手痛い出来事を体験させられ、いかに自分が馬鹿であったか、未熟であったか、無智であったかを痛感し、そして今日があります。やはりその体験は必然で、今では「伝える」という役目を果たすために、自分が選んだ学習だった気がしています。そのストーリー創りに、彼女は身をもって協力してくれたんですね。

 

さて、いきなり核心に迫る質問です。

あなたは、「宇宙」に病気があると思いますか? 言い方を変えると、「神」が病気になることがあると思いますか?

 

「神」とは全てです。宇宙の総体です。創造主であり同時に被創造物です。従って宇宙には、(特定の宗教で強調されているような)罪や罰はありません。もし罪と罰があるとするならば、「神」は、おイタをする自分の左手を、自分の右手で「コラ!」と言ってひっぱたくということになってしまいます。まるで、漫才のボケとツッコミを一人でするようなものです。こんなバカな話はありません。

 

同じように、宇宙に病気はありません。総体であるところの「神」が、どうして自分で自分の病気を創り、自分で治す必要があるでしょうか? つまり宇宙は、そのままで、ありのままで、まったくの「健全」だということです。言い換えれば、宇宙はつねに「健全」であるように「生きている」ということ。「健全」のもとに自動調整されるということ。それが宇宙の本質であり、真理だということです。

 

ところで、あなたという存在は何であったでしょうか? そうです、「神」の落とし子です。だとすれば、「神」の一部であるあなたが、「病気」になるわけがありません。本来、人間に「病気」はないのです。ところが人間社会では、「病気」が頻繁に見られます。他の動物よりもはるかに高い割合で「病気」なるものが発生しています。これは一体どうしてなのでしょうか?

 

その答えは、前に書いた文中にあります。人間が、「ありのまま」に生きていないからです。自然界に生きる動植物も、人間に飼育された途端に病気になりやすくなるのは、「ありのまま」に生きられなくなるからです。そして人間は、「ありのまま」を忘れただけでなく、「健全」のもとに「自動調整される」ことを信じなくなりました。その代わりに、こう信じた。

 

人は病気になるものだ。齢をとったら体にガタが来るものだ。世の中には病原菌や危険なウイルスが溢れている。病気予防に定期健康診断を受けなさい。早期発見早期治療が大切です。ちょっとおかしいと思ったら、自己判断をせずにすぐに病院へ。今はいい薬がどんどん開発されているし、ハイテクの高度医療機器だってあります。でも、ちとお金が掛かるのね。だから、まさかの時に備えて保険にはちゃんと入っておきたいものですね。

 

過去半世紀で、この刷り込みが、あまりにも壮大な規模で、あまりにも徹底したものですから、今ではその宣伝に疑いを差し挟む人など、ほとんどいません。その延長上に、健康食品ブームがあり、多くの人があれを飲まなきゃ、これを食べなきゃと、ほとんど強迫観念のようにして摂取しています。

 

でもおかしいとは思いませんか? そうやって医療費や健康関連の支出がどんどん増えているということは、健康〈不安〉産業の成長が止まらないということなんですよ。もし本当に「健康」が図られるのであれば、また実現されるのであれば、これらの支出は減っていかなきゃならない。でも逆に増えている。ということは、今のシステムが根本的に間違っているということを明白に示しています。

 

今こそ、あなた方は、「健康」の源泉がどこにあるかということの宇宙的な知識と、「ありのままに生きる」ということの意味を学ぶ時です。

 

宇宙に、想念なしに実体化するものなど、なに一つありません。これはすでに何度も書いてきたことですが、宇宙の根本原理として、ぜひ頭に入れておいて欲しい事柄です。またここで「実体化」と言った時に、それは必ずしも形あるものだけを意味しません。他ならぬ、想念自体(思考や、感情や、感覚など)が、すでに「実体化」なのです。

 

「想念」は目には見えませんが、振動するエネルギー体であって、それ自体がパワーを持っています。その証拠に、「想念」を他者に伝達して影響を与えることが出来ます。たとえば上司が部下に命令を下す。この時、通常は言葉を使うわけですが、それは言語に変換されたところの上司の「想念」なのです。そして、言葉を受け取った部下は、次にこの言葉を自分の「想念」に再構成します。

 

このようにして、普段あまり意識することはありませんが、人間は「想念」パワーによって、互いに周囲に影響を与え合っているのです。今のは言葉を使った例ですが、「目は口ほどにものを言う」という諺もあるように、人はテレパシック(telepathic)な伝達も日常的によく行っておりますし、中には植物と会話したり、動物と会話できるという感覚を持つ人だっているのです。

 

一方、身の回りにある道具や衣服などが、すべてその製作者の「想念」を下敷きに創られたものであるということはすぐにお分かりでしょう。では、物質化している「想念」と、物質化に至っていない「想念」とは、何がどう違うのでしょうか?

 

私たちはみな肉体を持ち、三次元(3D)の世界に身を置いているせいで、自分の周囲をつい「物」ベースで見て、あるとかないとかと言う癖があります。でもここで、ちょっと想像力を働かせ、ドラえもんのポケットの中から、見えるものと見えないものが逆転するメガネを取り出して掛けてみてください。すると、物質化している・いないに関わらず、様々な「想念」が行き交っている姿が見えることになります。これが、いわゆる霊的世界なのです。

 

霊的世界においては、物質化しているかどうかということは大きな問題ではないのです。たとえばあなたが、あることの実現化に向けて、Aプラン、Bプラン、Cプランを構想したとしましょう。あなたにとっていちばん思い入れが強かったのはAプランだったのですが、諸般の事情でBプランが実現化したとします。この場合、霊的世界においては、BよりもAプランの方が「実体」として強く残り続けるのです。

 

つまり、霊的世界というのは「想念」だけの世界であり、ですから消滅することはなく、永遠に記憶として残り続けるのです。一方、物質化された世界というのは、エネルギー体が振動数を下げた時に出現する世界であり、物質の元となる素粒子は、吸引、反発、粘着、凝集という四つの力の作用によって、絶えず離合集散を繰り返します。これが、物質界の掟、いわゆる「無常(常なるものは何も無く、全てが変化し続ける)」です。

 

*実際には、霊的世界に「時間」というものはないので、この言い方はおかしいのですが、三次元に住む我々には「無時間」という概念が理解し難いので、仮にそう表現しています。

 

よく、「この世は幻」とか「この世は映し絵」と言われるわけは、このような理由によるものなのです。つまり、あなたという「魂」が真に〈生きて〉関わっている世界は、実は霊的世界の方なのです。この世は、物質世界でしか味わえない体験学習をするために、あなたが自ら希望して入学してきた寄宿舎つきの学校というわけです。

 

ですから、高い授業料(生涯費用2億円!)の、元をしっかり取って帰らないといけませんね。はて、あなたは、元、取ってるかな?

 

あなたに限らず、人間たちは、たいてい自分の身体というものと意識というものを、分離して考えています。特に、脳科学がクロースアップされるに連れて、この傾向はますます強まっています。しかし、これまで述べて来たように、すべての物質には、それが成立するための理由(四つの力を組み合わせて行使している原因)があります。言い換えれば、背後に何らかの「意識」があるのです。

 

ということは、あなたの身体も、身体を構成する各器官、各細胞も、脳とは別の「意識」を持っているということなのです。あなたの皮膚上にある古傷がそれを証明しています。皮膚細胞はどんどん新陳代謝を繰り返しているのに、古傷が生じた際の記憶は、新しく作り出される細胞にもちゃんと伝達されているのです。

 

さてこの「意識」ですが、以前にも述べたように、多層構造を為しています。この分類や呼び方については各種のバリエーションがありますが、今回は、その意味をもっとも的確に表現していると思われる「sense mind(感覚的な意識)」と「cause mind(原因の意識)」という言葉を使って説明しましょう。「sense mind」が顕在意識、「cause mind」が潜在意識(無意識)に当たります。

 

あなたがいま借り受けている身体は、いくつかの系、系を構成する器官、器官を作る細胞、細胞を作る分子、分子の素である原子、原子を構成する素粒子という階層構造で構成されています。ここまでは現代物理学においても常識化されています。がしかし、素粒子というものも、結局は万物を形づくっているたった一つの原因、無形の振動するエネルギー体(Spirit)から生じているのです。

 

この「Spirit」は、物質が形成される際のたった一つの根本的原因なのですから、宇宙全体は常に「Spirit」のもとに連動しており、それゆえ「宇宙意識」と繋がった状態での個別の「意識」を持っているのです。これが「cause mind」、因の意識です。ここで「宇宙意識」は、別名「神」の意識と言ってもよいわけですから、結局「cause mind」は、「神」の意識に従っていると言えるのです。

 

もし人が、「cause mind」だけの意識体であれば、人間は病気にはなりません。なぜなら、「宇宙」は完全に「健全」のもとに働いているからです。ところが人間は、「sense mind」を、「cause mind」の上に上乗せする形で動かしています。これは物質世界を知覚し、物質世界を生きるための方策として必要なものであり、いわゆる五感というセンサーから取り入れる情報により形成されています。

 

ここで問題が起きるのです。「sense mind」が、「cause mind」を無視した自由な振る舞いをするということです。しかも、一般的に言って、「cause mind」が自分の身体の深部を支えているという認識を持っている人は、ほとんど皆無に等しいのです。その結果、多くの人間は、与えられた自由意志をエゴに突き動かされる形で行使しているのです。しかもこのエゴには、前世から引きずった意識が含まれているのです。

 

するとどういうことが起きるでしょうか? 「sense mind」と「cause mind」の意識内衝突です。「cause mind」は、深いところで「宇宙意識」に沿った生き方を希求しているのですが、エゴが創り出した「sense mind」がそれを否定し、「こっちの方がいいよ」というメッセージを自分に送り出します。そしてメッセージは、直ちに全身に伝えられ、身体を構成している細胞に影響を与えるのです。

 

このようにして、両意識間に生じた軋轢が、調和を乱し、「病気」というものを発生させるのです。人間社会では、ひとこと「ストレス」で片付けられていますが、その背後にあるメカニズムはいま言った通りで、「ストレス」があらゆる病気の元というのは、正しい見解です。こうして軋轢に精神が耐えられなくなれば、心に病いが生じ、身体が耐えられなければ、そのエゴの性質に対応した身体の箇所に病変を創り出して行きます。

 

*このエゴの性質、言い換えればあなたという「魂」にとっての今世における課題と、生じた病変箇所との関係については、対応表が出来ています。が、今回は説明を割愛します。

 

ここで、おそらくこういう疑問を持たれる方もいらっしゃることでしょう。自分がそれを選んでいるのだとすれば、なぜわざわざそんなムダと思えることをするのかと。しかしこれこそが、この世でしか体験出来ない学習というものであり、自分の周囲で起こるあらゆる出来事同様、「病気」も、使い方によってはその人の「魂」を成長させる大きなジャンピングボードと成り得るのです。

 

要は、そこにどんなメッセージを感じ取るか、そして次に活かしていくかということです。そしてこれが、本ブログのタイトルにもなっている『気づき』なのです。本稿をお読みになって、あなたが「宇宙の健全」と「身体の健康」との密接な関係に気づき、「sense mind」を「cause mind」と調和する生き方を選択して行くとき、あなたは「病気」の不安から解放されます。これが「ありのまま」に生きるということです。

 

また今「病気」を患っている方も、そこから受け取れるメッセージをよく吟味し、「宇宙の法則」に則った生き方をするように、日々心がけていれば、しだいに健康を回復して行きます。あなたの身体を創造しているのは、間違いなくあなたの「意識」です。身体は、そして表情は、あなたの「意識」の鏡であり、あなたの今の「意識」のあり方を、そこに正しく映し出しています。

 

ですから、先ずは自分の「心」の有り様を見つめ直してみてください。いったい自分のどこがいけなかったのか? そして改めるべきは改め、次に向かってください。その際、「病気を治す」とか「病気と闘う」とは思わないでください。ただただ、元気で、活力に満ちて、朗らかに、心を清々しくして、満面に笑顔を浮かべている自分の姿を強く強く想像してください。

 

その上で、適切な呼吸、適切な食事、清浄な水の摂取、血行を促進し身体をほぐす運動を心がけ、一日の中にリラックスタイムを頻繁に設けてください。

未来は明るい。そのことに自信を持って、この体験の機会を活かして参りましょう。