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インフレーション宇宙論と卵割

当ブログで「宇宙」と言うときには、特に断りがない限りは、物質的世界を遥かに超えた霊的な世界をも含む、多次元的世界全体のことを指して「宇宙(Cosmos)」と呼んでいます。それが「宇宙」というものなのだという真実をお伝えしたいがために、繰り返しそのことを語っているのですが、残念ながら今の地球人の一般的な理解は、まだそこまでには至っていません。

 

今日、これから語る宇宙は、今の地球人の常識、つまり物資的な世界に限定されたものであるということを、先ずお断りしておきます。さて、私たちの住む宇宙(Universe)はどうやって出来たのでしょうか? これについては、今日では「ビッグバン仮説」が半ば常識化しています。極めて小さなミクロの点から今の大宇宙が爆発的に生まれたとする仮説です。

 

 

これは当初、私たちが住む宇宙が膨張しているという観測結果が1920年代にもたらされたことに始まり、それを逆算することから考え出されました。ガモフらが提唱したこの仮説は、最初は冷笑されたようですが、その後、宇宙の観測技術が飛躍的に進歩し、数々の裏づけとともに、この仮説が今日では「標準理論」を構成するようになったのです。

 

そしてその始まりは、今から138億年前と計算されました。私たちが夜空を見る時、遠くの星から届く光を見ているわけですが、光にも進む早さがありますから、地球から遠くにある星ほど、その光は遅れて届きます。その距離を、光のスピードで表した単位が「光年」です。たとえば、ある星までの距離が10万光年と言ったとき、私たちが今見ている光は、その星の10万年前の光なのです。

 

このようにして、遠くの星の光を見れば、それは宇宙の過去を見ることになり、ハッブル宇宙望遠鏡の解像度も上がって、現在ではビッグバンの開始から38万年後までを、光の観測によって見ることが出来るのです。この最古の光の観測と、既に確立している物理法則を組み合わせると、始まりから10の34乗分の1秒後の世界まで辿ることができます。

 

ところが、それより前が分からない。開始点のゼロからたった10の34乗分の1秒後という超ミクロの時間経過で、宇宙が大膨張した。ではどうやってそれが可能となったのか? そこで提出されたのが「宇宙のインフレーション仮説」です。2倍、4倍、8倍、16倍、というように倍々ゲームで膨張すれば、そんな僅かな時間でも、超巨大な宇宙にまで膨張できるというわけです。

 

最近になって、重力波が観測されたことにより、この「宇宙のインフレーション仮説」にも裏づけが為されたのですが、私は別の視点から(たぶん突拍子もないと言われるでしょうが)この仮説は正しいと言うことが出来ます。

 

それは、受精卵の卵割が、やはり倍々ゲームで進むからです。受精卵の卵割の様子を記録した映像を見ますと、たった1個だった細胞が、カクンカクンと卵割し、2個、4個、8個、16個と倍々ゲームで増えて行き、あっという間にいっぱいになってしまいます。これは、大宇宙と人体とが、相似形を為しているという一つの表れです。ですから、人体のことを「小宇宙(Micro Cosmos)」と言うのです。

 

これまでにも何度か書いて来ましたが、極大のものから、極小のものまで、宇宙を構成するすべてのものは自己相似形(フラクタル構造)の要素を有しています。これを指して、ヘルメス・トリスメギストスが、「下なるものは上のもののごとく、上なるものは下のもののごとし」と、エメラルド・タブレットに刻んだのです。

 

このように、「インフレーション宇宙論」は正しいのですが、残念なのは、それが「無」から生じたと言っていることです。科学者がどうしてそういうことを言い出すのか、私としては信じられないのですが、前回も書いたように、「無」というのは概念の世界でしかあり得ないのです。「無」が在ると言った途端、それは「有」になってしまい、矛盾するからです。

 

物質科学を追い込んで行くと、最後は必ずこのような矛盾に突き当たります。「宇宙」は物質だけの世界ではないということをあっさり認めればよいのですが、物質のみの世界を探究することが科学だと固く信じている人たちは、最後になると行き詰まって、急に非科学的、非論理的、哲学的なことを言い出すのです。宇宙は、無から始まった。それはあり得ません。

 

そうではないのです。物質界の宇宙は、私たちが住む宇宙だけではないのです。「ビッグバン」は「無」から始まったのではありません。反対側の宇宙から漏れ出て始まったのです。そのトンネルが、ブラックホールです。ブラックホールは、あらゆるものを呑み込み、光までも逃さないのですが、その行き先はやはり「無」などではなく、これが反対側の宇宙に始まる「ビッグバン」なのです。

 

なぜ宇宙は、大きなものから小さなものまで、みんな渦になっているのでしょうか? お風呂掃除の時に栓を抜くと、渦が出来ますよね。これは水が排水溝の穴を通って出て行くから渦が生じるのです。このようにして、ブラックホールに吸い込まれる時に渦が生じます。そして、穴を通って、反対側の宇宙がビッグバンとなって始まる。

 

こちら側の宇宙を「陽」と考えれば、あちら側の宇宙は「陰」です。大宇宙もまた、陰陽二元の間を行ったり来たりしながら呼吸しているのです。そのようにして、宇宙には、始まりも終わりもなく、永遠に呼吸し続けているのです。そしてその上位に、それら全てを包含する霊的世界、多次元的世界があるのです。