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「仕事」選びで大切なこと

一般論として、「仕事」には三つの側面があると思います。ー分の特性が活かせること、⊃諭垢里役に立てること、J鷭靴得られ生活が成り立って行けること。この三つがバランスよく満たされていれば、それはその人にとって天職といっていいのかも知れません。


ところが今の時代は、この三つを同時に満たすことが非常に難しくなってしまいました。90年代初頭までは、企業経営においては「家族的経営」がよしとされ、日本の会社には従業員を大切に思う風土が存在していました。ところが、その後アメリカ式経営が入って来ると、職場環境もしだいに変わっていき、今では、従業員はいつでも取り替えの利く労働力としか見なされなくなりました。


また、「雇用の自由化」と称して(「自由」と付くから、良いことのようなイメージがありますが、別の見方からすれば不安定化)、正規社員の数がどんどん減らされていったために、給与水準が下がって、貧困に喘ぐ人も増えて来ています。このような状況下では、もはや前に挙げた「三つがバランスよく」などと言っていられる場合ではないかも知れません。


しかしだからこそ、この三つをポジティブにイメージして「仕事」に取り組んでいただきたいのです。生きていくために、奴隷的労働に甘んじなければならないという人もきっと多いと思うのです。けれども、それをそのまま受け止めてしまっては、「仕事」が辛くなってしまいます。やっている事はおいそれとは変えられないかも知れませんが、意識は変えられるのです。


今では多くの人が、雇用関係というものを「仕事を探す」「仕事を与えて貰う」という感覚で捉えています。しかしこれは、サラリーマン社会が当たり前になってから出来上がった考え方であって、本来のものではないということに、今一度立ち返っていただきたいのです。本来の姿を考えれば、自分の生活は自分でクリエイトするというのが、人間のあり方です。


しかし、何もかも自分でするというのは非効率的ですから、それぞれの得意分野を他人に任せることにして、お互いの価値を交換するようになって行きました。そこから経済活動が生まれました。この各得意分野が、工業化によって生産力を拡大し、今のような会社が出来上がって行ったのです。会社の勃興期には、一つの目標に向かってみんなで力を合わせるという家族意識がありました。


けれども、グローバル競争の時代を迎えるようになって、会社が多国籍企業の傘下に集約されるようになると、家族意識などはたちまち無くなってしまいました。労働力は、会社を動かす単なる「部品」でしかなくなったのです。もっとひどいことには、その会社も、絵画のオークションのように売買される、投資家にとっての単なる「投機材料」でしかなくなったのです。


よくブラック企業ということが言われますが、カンパニーというものを成立させている構造そのものが、今やブラックなのですから、そのシステムに載っかっている企業が利益追求をすれば、みんなブラックになってしまうのは自明です。このようにして、現代では、労働者にとっては奴隷化としか言いようのない雇用環境となって来ているのです。


90年代半ばから、日本では「企業は誰のものか?」という議論が盛んに提出されるようになりました。そしてステークホルダー(stakeholder)という耳慣れない言葉がたちまち浸透していきました。ステークホルダーというのは、日本語では「利害関係者」と訳されていて、消費者(顧客)、従業員、株主、債権者、仕入先、得意先、地域社会、行政機関など全部ひっくるめて差します。


企業というのは、それら全部のものとしてある、という意味です。話としてはもっともに聞こえるのですが、この裏には、それまで終身雇用制をずっと採用していて家族意識が高かった日本の企業を、アメリカ流にぶっ壊すという目的があったのです。「利害関係者」全部とは言っていますが、要は「従業員のものじゃないよ、株主のものだよ」と宣言したのです。


今や政府も政治家も経済界も、全部がこういう意識で動くようになってしまい、かつ組合も弱体化してしまった状況下では、個人で制度に立ち向かおうとしても、もはやどうにもなりません。これが政治の恐ろしいところで、現在の状況は一夜にして出現したものではなく、徐々に出来上がったものです。けれども、日本人の政治意識が低過ぎて、チェックが全く働かないのです。


さて話を戻して、こういう厳しい状況だからこそ、自分の「仕事」を自分でクリエイトするという意識を、強く持っていただきたいのです。言われたことをただやる。マニュアルに書かれた通りにただやる。これでは、意識そのものが奴隷化してしまいます。


あなたの意識というものは、外界を見る際の、フィルターなのです。もっと解りやすく言えば「色メガネ」です。そしてどんな「色メガネ」を掛けるかは、あなたの自由なのです。


ここで、あなたの認識が、あなたのリアリティを創るという原則を思い出してください。外面的には、やっていることが前と同じように見えたとしても、あなたが意識を変えれば、あなたのリアリティは大きく変わるのです。


一見つまらなそうなマニュアル労働や、ルーティンワークであっても、そこにクリエイティブな意識を持ち込むことは可能です。たとえば、これを「自分の忍耐力を養う訓練と捉えよう」「動作の鈍い自分をスピーディーに動かす練習をしてみよう」「口べたを矯正して、リラックスして会話ができるコツをつかもう」「誰とでもハートでコミュニケーションできる技術をつかもう」と考えてみる。


今の「仕事」に対する縁は、一つの機会であって、すべてはあなたを成長させるためにある。そう捉えるのです。「仕事」を貰っているんじゃない。与えられているんじゃない。あくまでも、主体は自分にあって、自分の軸がずーっと未来に続いている、そのようにいつもイメージしてください。そうすれば、辛いことがあったとしても乗り越えられます。


そして、そのような意識の転換は、同時に確実にあなたを成長させます。ご自分ではハッキリとは分からないかも知れませんが、日々の地道な積み重ねが、血となり肉となって、やがてあなたを花開かせて行くことになります。


どんなに遠くにある目的地でも、先ず一歩を踏み出さなければ、二歩めはないのです。一日一歩は、亀のごとき歩みに見えたとしても、一年経って振り返れば、何もしなかった状態とは365歩の差がついている。ですから、目標に向かって、一歩でも近づくということが大事なのです。そうすれば、そのようなあなたの努力というものを見ている人が、必ず周囲に現れます。


眉唾を言っていると思われるかも知れませんが、そうではなくて、これは法則です。あなたの波動が上がるので、自然とそれと同調する人を引き寄せるのです。そして、次のチャンスがあなたに開かれます。一挙に頂上を目指そうとはしないでください。それは無理というものです。いつでも目の前の一歩が大切なのです。


ここで、もう一つのセオリーを思い出してみてください。「魂」にとって大切なのは、「体験」だけなのだと。目の前の「体験」を通して、何を感じ取ったかだけなのだと。その積み重ねが、一本の軸となり、来世へと続くのです。