by Rainbow School
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貧困を生み出すカルマ

この30年で、日本の相対的貧困率は12%から16%に上昇しました。この数字は、OECD加盟国中、メキシコ、トルコ、アメリカに次ぐ第4位。メキシコとトルコは、背景事情がちょっと違うので、先進国の中ではアメリカに次ぐ世界第2位ということになります。かつては『Japan as Number One』と言われた国がです。


この「アメリカに次ぐ」というところがミソで、一生懸命アメリカの真似をしたから、日本もそうなったのです。アメリカは、かつては世界一豊かな国でした。豊かな国というのは中間層が厚い。これは塩野七生さんもローマ史を分析された結果、言っておられることですが、その中間層が没落して、一握りのお金持ちと、大多数の貧しい人とに大きく分かれてしまったのです。いわゆる格差社会の出現です。


豚は太らせてから喰え。これが、中間層没落の理由です。中間層が溜めた資産を根こそぎ喰ってしまおう、と考える人たちが居て、この人たちが世界の政治経済を牛耳っている。アメリカに次いで日本がそのターゲットにされ、高度成長期に溜め込んだ資産がみんな奪われ、代わりに1000兆円を超える政府の借金ができてしまいました。


アメリカの大統領も、日本の首相も内閣も、影の支配者の操り人形に過ぎず、彼らはただ自分たちの情念によって動いているのです。社会にはエリートと凡人がいて、エリートは凡人の上に立ち、彼らを統治し、その統治力に相応しい報酬や待遇を受けて当然だと考えている。


そしてその思想を大衆に植え付けるために、教育システムそのものを競争論理に変え、エリート優遇政策を採っているのです。大衆は、幼いころからこのシステムの中に放り込まれ、徹底して洗脳されるので、「そんなものかな」と思い込む。そしてなんと、「魂」はみな平等という真実の方を否定してしまうのです。


豊かさを得るためには、経済が成長しなければならない。経済が成長するためには、企業が成長しなければならない。企業が成長するためには、国際競争に勝たなければならない。国際競争に勝って企業が成長すれば雇用が生まれる。この馬鹿げた理屈を大衆に信じ込ませ、大衆からの搾取と、格差の拡大を生み出して来たのです。


世界中で増え続ける貧困。貧困が生まれる原因はハッキリしています。分け与えないからです。分け与えようとしないからです。The winner takes it all.(勝者が全部いただく)。分け与えるという考えがそもそもない。これが略奪的資本主義の行き着く先で、その勝者をメディアは礼賛し「お前も目指せ」と煽る。その反対には、大勢の敗者を踏み台にしていることには全く眼をくれないで。


簡単に言ってしまえば、今の政治・経済の指導者には「徳」がないのです。わが身の「得」しか考えていない。想像力が全く欠如している。だから、正規社員になれない若者や、母子家庭や、高齢単身者が今どれほど苦しんでいるかが解らずに、「日本は豊かな国です」などと、平気で国会答弁で言えるのです。


地位、権力、財産は、なるほど持っているかも知れませんが、霊性は低い。そういう人たちが、今の政治・経済の指導者になっている。しかし、そのあまりにも物質主義に偏重した考え方は、それに応じたカルマを生み、いつかその精算(刈り取り)をしなければならなくなるのは確実です。それは、個人としても、集団としても、国としても、また地球規模としてもです。


それがいつのことになるのか? 今世中なのか、それとも来世なのか?

 

参議院選の結果を聞いて、空しくなりました。大衆というものは、やっぱり気がつかないのかなぁ? そんなに自分で自分の首を絞めたいのかな? 世界大戦をまたやりたいのかな? もう一回、水没したいのかな?