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アメリカ帝国主義の断末魔と、傀儡日本のゆくえ
シリア政府の要請によって、ロシアがISへの攻撃を開始したことを皮切りに、世界情勢に歴史的大転換が起こっています。

軍事専門家によれば、元々ISは一ヵ月もあれば掃討できると言われていました。ところが昨年の9月10日以来、アメリカとその同盟国が5万3000回もシリアおよびイラクに出動し、6700回もの空爆を行ったにも関わらず、何の成果もなく、大量の難民をヨーロッパに流出させることになったのです。

これに対し、ロシアのIS拠点に対するピンポイント攻撃はわずか数十回で着実な成果を上げ、ISを離脱して逃亡する兵士が続出しているとのことです。武力による解決は、出来ることならない方がよいのですが、これによって難民がシリアに帰れる道が開けるのではないかと期待されています。

なぜアメリカとその同盟国は、「イスラム国の根絶」を目標に掲げながら、何の成果も上げられなかったのでしょうか。それは、目的が戦争の継続にあったからです。アメリカにとっての戦争は、兵器の在庫処分市であり、セールスの見本市でもある。アメリカが10年に1回のペースで(自国の外で)新しい戦争を始めるのは、政府を支配する軍産複合体の思惑と石油利権が絡んでのことです。

私はマスコミ報道というものを一切見ないので、最初にISという名前を知った時には、何のことやらさっぱりワケが解りませんでした。田舎に帰省した折、たまたま入ったラーメン屋でテレビが付けっぱなしになっていて、オレンジ色の服を着せられた二人の日本人の映像が映り、ISがどうとか言っているのを聞きました。店内に置いてあった新聞の一面にも大きくその写真が載っている。

私は見た瞬間、その映像も写真も合成であることが判りました。ビデオ映像の方は顔に立体感がなく、表情がまったく動いていません。写真の方は顎の下の陰と体の陰が逆向きになっている。こんなものは、日ごろから映像や写真を見馴れている人には、瞬間的に「おかしい」と判ります。解せないのは、マスコミにもそういう人が居るでしょうに、そこをスルーしていることです。

そのあと友人からメールが来て、文面に「残虐なIS」と書いてあって、あんな偽情報をみんな簡単に信じるんだと、そのことにビックリしました。

アラブの春や、それがシリアに飛び火し、自由シリア軍とアサド政権が内戦状態に突入したという辺りまでは、私もテレビで海外ニュースは観ていました。しかしその報道内容が、最初から「独裁者アサド」一色に染め上げられていることに、激しい違和感を持ちました。ウクライナ情勢で「ロシア悪者」に仕立て上げていたのと全く一緒です。

そのプロパガンダが、あまりにもストレートというかお粗末で、勘のいい人が見れば、「あ、これはデタラメだ」とすぐに判るような代物です。ところが、全マスコミがそれを垂れ流しているのですから、もうどうにもなりません。観る方は経験によって進歩しているのに、送る方は、過去にキューバのカストロやヴェトナムのホーチミンに対して行っていたのと、同じ感覚なのです。

いま国内でどういう報道がなされているかは知りませんが、アメリカが方針を転換し、アサド政権を容認する方向に舵を切り直しました。アメリカのケリー国務長官と、ロシアのラブロフ外相が協議して、両軍が協力する方向で動いているようです。カナダでは10年ぶりに政権交代が起こり、シリア爆撃からは撤退、TPPにも難色を示すなど、アメリカ離れを鮮明に打ち出しました。

自由シリア軍なるものを、日本では菅官房長官が「穏健なアサド政権反対派」と言ったのですが、いったい自由シリア軍というものがどこに居て、どういう部隊編成なのか、誰がリーダーなのか、どういう装備を持っているのか、が語られたことはありません。この組織の中心は、結局CIAが雇った傭兵部隊であり、その訓練と装備に5億ドルが費やされたことが分っています。

アメリカの狙いは、当初からアサド政権の転覆にあったわけですが、誤算だったのは、アサド政権と軍が持ちこたえたことです。もし本当にアサド大統領が単なる非道な独裁者であったなら、民衆蜂起によって政権は瓦解していた筈です。しかしそうならなかったのは、キューバやヴェトナムと同様、民衆の支持があったことを物語っています。

結局、アメリカのこの試みは失敗し、訓練した兵士の多くが装備とともにISに流れてしまった。ISというものも、イスラエルの工作機関が反イスラムのプロパガンダのために作ったもので、これにカタールとサウジアラビアが資金協力している。アメリカも武器供与していたわけですから、「テロの撲滅」といったところで、自分たちが育てたものを攻撃するはずがありません。だから成果がないのです。

アフガニスタンでの戦争は、アメリカ史上最長の14年を経過し、2016年も米軍が駐留することが決まっています。オバマ大統領が選挙公約で撤兵を約束したにも関わらずです。10月3日に起きた、国境なき医師団が勤務する病院への爆撃は、戦争継続の理由とするために、タリバンの仕業にする手はずが、バレてしまったのだという見方もあります。

ヨーロッパの人々は、大量の難民流入という脅威を前にして、その原因はどこにあったのかを、真剣に問い直しています。このようにして、国際政治におけるアメリカの自作自演行為が、至るところで明るみになってきており、もう世界の首脳たちや大衆を騙せなくなっているのです。

加えて、経済力の中心が、ヨーロッパ→北米→日本→そしてロシア・中国の時代へと、地球の自転と反対方向に移動していることに注目してください。これは歴史の循環サイクルであり、どのようにしても抗うことはできないのです。アメリカ帝国主義の時代、パックスアメリカーナの時代は、確実に終わりを迎えているのです。

しかしそのアメリカの外交に、ここに来て変化が見られるように、いまアメリカ政権内部では旧ネオコングループと、改革勢力との間で激しい綱引きが行われているようです。そのため、アメリカ政府の発言と行動に一貫性がなくなっています。決着はすでについているとの情報もありますが、西側のマスコミ報道は、まだ当分は相変わらずの状態が続くでしょう。

そんな折、8月7日のNHKスペシャルで『憎しみはこうして激化した 〜戦争とプロパガンダ〜』という番組が、また9月8日のBS世界のドキュメンタリーでは『差し迫った脅威 〜合衆国憲法と大統領権力〜』と題する番組が放送されました。

どちらも、これまでアメリカが、戦争時にいかに謀略のプロパガンダを流して来たか、そして今もそれを行っているかを描いたものです。NHKも、以前は明らかにCIAが介入したと思われる内容のものを多く放送していたのに、もしかしたら流れが変わってきているのかも知れません。

いずれにせよ、現在進行中の動きは止めようがなく、さらに真相が明るみになった時に、これまで西側の謀略プロパガンダを垂れ流して来た日本のマスコミは、いったいどうするのでしょうか? そして、アメリカの傀儡となって動いていた政治家たちは、いったいどうするのでしょう?