by Rainbow School
<< September 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< 自分の「直感」を信じる | main | イエスが、「わたしが、父に至る唯一の道である」と語った意味 >>
それ(=神)の人格化という誤解が起こった理由
世界三大一神教であるユダヤ教、キリスト教、イスラム教は、同一の神を仰いでいます。これは奇妙に思われるかも知れませんが、神は一つと言っているわけですから、同一でないとすれば論理的に矛盾します。ですから仰いでいるものは基本的に同じです。ただこの三者は、成立年代の違いによって解釈や戒律が異なっている。その結果として、今日に見られる近親憎悪のような関係になってしまったのです。

三者の中で、一番古いユダヤ教では、神のことを四文字のマントラで表しました。マントラというのは聖なる語ということですが、このヘブライ語の四文字を、英語のアルファベットに置き替えたものが「YHVH」です。ヘブライ語の発音では、「ヨッド・ヒー・バウ・ヒー」と読みます。

この四文字には、見て分る通り、母音が含まれておりません。口に出すのも憚れるほど恐れ多いものであるということから、これを発音しなかったのです。そして、この四文字のことを「テトラグラマトン(Tetragrammaton)」と言ったのです。さてテトラという文字が含まれていることから、これが三角形を意味していることがお解りでしょう。

YとVを底辺に置き、これに高さとしてHを置いてみてください。
三角形が出来上がるでしょう。三角形の意味については以前にも書きましたが、正三角形△は「この世」の意味(一点から陰陽二極に分かれて物質世界が出来上がる)、逆三角形▽は「あの世」の意味で、あちら側が「眞(シン・マ)」の世界。両者を合わせると六芒星✡(ダビデの星)となります。

さてこの三角形を底面として、もう一つ高さHを加えてみてください。平面が立体となり、正四面体が出来上がりますよね。これが「テトラグラマトン」です。四つの頂点と、四つの面を持つ立体で、全部の面が三角形で構成されています。正多面体には五種類がありますが、その中で正四面体は最少の辺と面と頂点で出来上がっています。つまりこれは基本中の基本の形なのです。

四という数字は、四方(十字)を表し、また自然界を構成する四つの基本的力(重力、電磁力、強い核力、弱い核力)を意味しています。これらことから、「テトラグラマトン」は、完全なる宇宙を表現したものとしたのです。(注:四つの力は、現代物理学による発見ですが、言葉は違うものの、古代より四つの力については分かっていた)

さらに言うと、三角形の3と、四面体の4から、3×4=12となり、これは天界の十二宮を表しているのです。

このような意味を持つ、「聖なる四文字」なのですが、母音がないので発音ができません。そこでユダヤ教の聖職者たちは、これに代えて「Adonai(主)」と言っていたのです。それを聞いた翻訳者たちが、「Adonai」の中に含まれる母音「aoe」を、「YHVH」に付け加えて、無理やりこれを読み下したのです。それが、

Yahveh(ヤハウェ、ヤーヴェ)または、
Yehovah(エホバ)

です。今日、英語表記では、前者は Yahweh または Jahveh、後者は Jehovah と表記されることが多いようです。ですから、ヤハウェもエホバも、人工的に作られた神の名だということですね。

このようにして、元々は数学によって「法則」の精緻さを表していた「テトラグラマトン」に、名前が付与されたことによって、人格的な意味が発生したのです。そしてこれが、後のキリスト教にも受け継がれ、父なる神と、唯一の子イエスという関係が作られていったのです。